「金縛り」の原因は、幽霊ではない。入眠時レム睡眠である。

金縛りって怖いですよね。

意識ははっきりしているのに、動けない。

何かが自分の体の上に乗っている気がする。。。

幽霊が原因かも。。。。

金縛りは男性だと3人に1人、女性だと2人に1人は経験したことが調査で分かっています。

幽霊が原因だと思われていた金縛り。

しかし、睡眠学の進歩により、金縛りは覚醒からレム睡眠へと急速に変わった時に起きることがわかりました。

今回は、金縛りの原因と対策について東邦大学の鳥居教授が書かれた「睡眠環境学」を参考にお伝えしていきます。

動画で見たい方はYoutubeで。

金縛りとは?

金縛りは、仏教用語で賊や敵を身動きできないようにする修法の金縛法が由来となっています。

では、金縛りって、どんな状況をいうのでしょうか。
金縛りの条件としては、次のようになります。

1、動けない
2、しゃべれない
3、不安感あるいは恐怖感を伴う
4、誰かがいるような様子

こんな経験を金縛りと言っているのですが、
みなさんが経験したのは、これに当てはまっていたでしょうか。

実は、これらは全て科学的に証明できるんです。
だから幽霊の仕業といって怖がる必要はありません。

金縛りの原因は入眠時幻覚を伴う睡眠麻痺だった

金縛りの原因を一言で言うと、「覚醒状態から睡眠状態に急速に入る時に起きる睡眠麻痺」となります。

 

入眠時のまだ「起きている」と感じている状態で睡眠状態に入るため、体が脱力し、幻覚を見てしまう。

学問用語では、「入眠時レム睡眠」と言います。

つまり、普通は覚醒状態からノンレム睡眠そしてレム睡眠に緩やかに移っていくのですが、

覚醒状態からレム睡眠に入ってしまうことで、意識は「起きている」と感じているのに、体は脱力し、夢を見てしまう。

その結果、「体が動かない」「誰かがいるように感じる」と金縛りにあったと感じてしまうのです。

金縛りの原因:入眠時レム睡眠とは?

人間の睡眠は大きく分けて、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。

レム睡眠は、脳は起きているが体は寝ている状態。
ノンレム睡眠は体も脳も寝ている状態を指します。

夢を見るのは大半が脳が働いているレム睡眠の時と言われています。

入眠時にレム睡眠が起こるから金縛りになってしまう。

寝入り時に脳は起きて体は寝ているレム睡眠に急速に入ってしまうと、
まだ起きていると感じている時に夢を見てしまう。
しかし、体の筋肉は寝ている状態なので動かない。
これが金縛りの原因であり、入眠時レム睡眠となります。

実際にタケウチという研究者の調査によると
ノンレム睡眠中に被験者を60分強制的に覚醒させてから再び眠らす。
そのまま眠り続けていたらレム睡眠である時間帯に再入眠を行わせた結果、
約10%の確率で金縛り体験が報告されたそうです。

金縛りの原因は?

金縛りの原因は主に
疲れ、寝不足、ストレスなど

鳥居教授によると、金縛りが起こる直前の体験は、半数以上が「疲れていた」「イヤなことがあった」「生活が不規則だった」「寝不足だった」と普段と違う体調を訴えていたそう。

金縛りは、入眠時すぐにレム睡眠に入ってしまうことが原因なので、
疲れていたり、寝不足だったりと、すぐにある程度深い眠りに入ってしまうことで起きると予想できます。

金縛りの原因を作らないためにも安定した睡眠を

金縛りは、体と心の不調が原因で起きる確率が高くなります。

なので、次のようなことに注意して過ごすと、金縛りに遭う確率は減少しますよ。

嫌なことがあったら、気持ちを切り替える

嫌なことがあったら、気持ちを切り替えていきましょう。
ストレス対策には、気軽にできる「4−7−8呼吸法」がおすすめ。
4秒吸って、4秒息を止める、そして8秒はくを何回か繰り返すことで気持ちがスッキリとしリラックスすることができます。

就寝時間を規則正しくする

これは、いうまでもありませんが、就寝時間をある程度決めておきましょう。
規則正しい生活をするには、起床時間を決めるよりも、寝る時間を決めた方が長続きします。

寝る時間を決めれば、起きる時間もある程度決まってきて、疲れも取りやすくなりますよ。

質の良い睡眠をとる

金縛りは寝不足だったり、疲れていることが原因で起きがち。
質の良い睡眠をとるために、寝る前の行動を変えたり、寝具を整えたりと質の良い睡眠が取れるようにしましょう。

ちなみに、ハウス食品から販売されている「ネルノダ」も即効性があるという意味ではおすすめです。
詳しくは、「ネルノダの効果は?口コミは?実際に実験!」の記事を読んでみてください。

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